SublimeText2でopenFrameworksのための開発環境をつくってみた(Windows環境)
openFrameworksは最高なんだけどVisual StudioのC++のエディタがちょっと使いづらいと思っていたので,ついやってしまった.
開発環境とかかっこいい言葉つかっちゃってるけど,正直ぶっちゃけSublimeText2でのoFのビルドの設定を書いたくらいしかやってない.
ただ個人的には最高に気持ちい開発ができるかなとは思ってる.
必要なもの
- Microsoft Visual Studio 2012 for Express for Desktop
- openFrameworks 0.8.0
- SublimeText2
手順
1.環境変数の設定をする.今回は2つpathを通す
- MSBuild
C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v4.0.30319\
- WDExpress(Visual Studio 2012本体)
C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 11.0\Common7\IDE\
どちらもビルドで使う.設定したらPCの再起動を忘れずに.
2.外部exe起動用のバッチファイルを作る
とてもつらいことに,Sublimetext2はWindows版のみ,BuildSystemからの外部アプリ実行時に上手くGUIが生成できない!
なのでバッチ書きます.
start %1
名前をrun.batにしてSublime Text 2\Packages\User\に保存する.
3.SublimeText2のbuild設定のファイルを作成
中身はこんな感じ.
{
"cmd": ["msbuild","${project_base_name}.sln","/p:Configuration=Debug","/m","&&","${packages}/User/run.bat","bin/${project_base_name}_debug.exe"],
"working_dir":"$project_path",
"encoding": "cp932",
"shell": true,
"variants": [
{
"name": "oFMSBuildDebug",
"cmd": ["msbuild","${project_base_name}.sln","/p:Configuration=Debug","/m","&&","${packages}/User/run.bat","bin/${project_base_name}_debug.exe"]
},
{
"name": "oFMSBuildRelease",
"cmd": ["msbuild","${project_base_name}.sln","/p:Configuration=Release","/m","&&","${packages}/User/run.bat","bin/${project_base_name}.exe"]
},
{
"name": "oFMSRunDebug",
"cmd": ["${packages}/User/run.bat","bin/${project_base_name}_debug.exe"]
},
{
"name": "oFMSRunRelease",
"cmd": ["${packages}/User/run.bat","bin/${project_base_name}.exe"]
},
{
"name": "oFWDExpress",
"cmd": ["WDExpress","${project_base_name}.sln"]
}
]
}
oFBuild.sublime-buildとかそんな名前でSublime Text 2\Packages\User\あたりに保存.
具体的な説明なんだけど,
Ctrl+Bで呼び出せるコマンドはソリューション構成をDebugに指定してMSBuildでビルドした後,生成した*.exeを実行する.
他のコマンドパネル(Ctrl+Shift+P)で呼び出せるコマンドは,
oFMSBuildDebug : Ctrl+Bと同じ.Debugをビルド後に実行.
oFMSBuildRelease : Releaseをビルド後に実行.
oFMSRunDebug : Debugのexeを実行.
oFMSRunRelease : Releaseのexeを実行.
oFWDExpress : プロジェクトをIDEで開く.詳細なデバッグとかにとかにつかってね.
環境構築は以上です.
新しくプロジェクトを作ってみる
手順書きます.ちょっとだけ面倒かも.
1. プロジェクトフォルダの作成
oFのprojectGeneratorで何か適当な名前で新しいプロジェクト(説明の都合上以下Fooって名前で)を作成する.
2. SublimeText2(以下SB2)でプロジェクトを読み込む
SB2の左端のSideBarにof_v0.8.0_vs_release\apps\myApps\Fooをドラッグアンドドロップしてディレクトリを読み込ませる.多分左に
FOLDERS
Foo
...
って出てくるはず.Sidebarが見当たらない場合はSublimetextのメニューのView->Side Bar->Hide Side Barで表示される.
3. プロジェクト設定の保存
SB2のメニューのProject->Save Project As... でプロジェクトの設定を保存.Fooフォルダ直下のFoo.slnとかあるところにFoo.sublime-projectって名前で保存.
4. ビルドしてみる
ビルドシステムを変更する.SB2のメニューのTools->Build System->oFBuildを選択.
次に先の新しく作った*.sublime-projectをSB2のメニューのProject->Open Projectから読み込む.
あとはCtrl+Bでビルドが開始されると,生成された*.exeが実行,ウィンドウが出てきたら大成功.\ぱんぱかぱーん/
もっと素敵な環境を作るならSublimeClangというプロジェクトのファイル解析をしてくれるパッケージがあるので,それを導入するとかオススメ.
余談
5日間が環境構築で蒸発した
— たにった (@ttata_trit) 2013, 11月 24
一体何があったかはとてもつらいのであまり思い出さないことにする.大体,色々と試行錯誤でダウンロードしたり,数少ないニッチなドキュメントを探さなきゃならなかったんだけど,テザリングしてる回線が規制かかっちゃって(128kbpsの爆速回線へ――),本当に恐ろしく時間がかかった.僕の休日消えちゃったよ.あははうける.
まあでも,コマンドプロンプトの使い方やSB2のビルドファイルの書き方,レジストリの歩き方(汚し方)とかいろんな勉強になったので,無駄ではなかったかもしれない.
あと,スペシャルサンクス
今日の記事にスペシャルサンクスではくびくんを紹介しなければならないレベルで彼の回線を使いまくってる.
— たにった (@ttata_trit) 2013, 11月 22
ありがとうはくびくん(@hakubi03).
(3GBちょっとくらい使いました)
なおテストまであと2日.とてもつらい.